企業統治の変化と日本の企業の行方

2016年05月13日

20160513_糸島さん.jpg将来日経平均3万円超えと超強気の糸島さん。その最大の根拠が企業統治の変化だ。

最近話題になったセブンアイホールディングスのお家騒動もその変化の表れだという。

ホールディングスの鈴木社長が最高益更新を続ける子会社セブンイレブンの社長を更迭しようとしたことに対して、社外取締役及び外資の株主が噛み付いた。それだけ業績にシビアになってることの反映というわけだ。

社外取締役を2名以上にしなければいけない効果が徐々に現れつつある。仲良しクラブではもはや成立しない。実力のない社長は追い出される運命なのだ。

とは言っても、だめな社長に代わる優秀な経営者が日本にはいないのではないかという質問があった。

これに対する糸島さんの答えが面白い。アメリカの企業経営者が90点だとすると10点伸ばして100点にするはなかなか難しい。しかし日本の企業経営者はせいぜい10点から20点の実力。これを10から30点伸ばすのはそんなに難しいことではない。確かにそうかもしれない。それだけ日本の経営がひどいということなのだろう。

公開企業の役員をやっている立場からすると、企業統治の変化を待つまでもなく、まともな経営をやらないと存続すら難しい時代になってきている。いずれにしても、今後の日本の企業の変化が楽しみだ。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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