天使のカルテット

2018年03月16日

カルテット_s.jpg今回はエンジェルジャパンさんの登場。エンジェルさんは5つのファンドにかかわっていますが、投資助言に特化しているため、普段名前が表に出るとこは殆どありません。しかし、その圧倒的運用成果から最近海外でも注目を浴びるようになって来ています。クローバーでは2013年4月にコドモファンドを設定以来、「リバイブ」「ネクスト」「クール」の三本が約5年間のお付き合いとなります。今では海外ファンドを中心とする「かいたく」を除いて全てのファンドに「リバイブ」が組み入れられており、運用にも最大の貢献をしてくれているまさに我々にとって「天使」のような存在です。

多くのファンドでは一人の運用責任者が意思決定を行うのが一般的ですが、エンジェルさんの場合は4人。しかも、年齢、性格もまちまちのチームが各自一票ずつの権限で企業面談し、投資企業を選別しているユニークな投資スタイルです。今回はそのチームの一人金沢さんが初参加、シニアディレクターの坂東さんとお二人でのご登壇となりました。

エンジェルさんの最大の魅力は毎年日本で新規公開する全ての企業のトップと面談をしていること。これを2001年の創業以来続けている世界で唯一の企業です。また公開後も3ヶ月を目処に定期的なフォローを行っています。しかも、面談前には今後五年間の業績予想を作成。年間面談企業はのべ1000社に上り、4人で面談ということですから、如何に大変かがおわかりになるでしょう。ということですから、我々もセミナーでのご登壇をお願いするのは年に一回。しかも東京のみということで、今回は大阪とはネットでの中継という初めの試みを行いました(ただ、大阪の皆様には音声等が不充分で大変ご迷惑をおかけしました。次回は準備万端で臨みます。)

このことが強みを発揮する日本独自の背景があります。それがアナリストにリサーチされていない企業の多さです。東証一部でも42%、マザーズで72%、JASDAQに至っては89%もの企業が調査されていないというのが実態です。また、中小型株ほど業績の変動が大きく、そのため定期的な面談調査が生きています。さらに値動きの大きさも「4%」を超えると利食いすることでカバーしています。

実はエンジェルさんというと「まじめ」に「コツコツ」、辛い仕事を頑張っているイメージでした。長い間よく続けられるものだと心配していましたが、今回、金沢さんの言葉でその謎が解けました。金沢さんいわく「創業者はエネルギーとオーラを持った魅力的な人が多い。そんな沢山の素敵な人と出会える仕事は他にない」

エンジェルさんの躍進の秘密がここにあるようです。これからも期待できそうですね。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
クローバー・アセットマネジメント株式会社
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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