自分の心と体を信じる

2020年07月09日

7月になってもなかなかアフターコロナの時代が訪れていません。以前は温かくなればとの期待がありましたが、世界での感染拡大は続いているようです。期待されているワクチンも、年数がかかることや、そもそも変異していくウイルスに対応できるのかどうか、また感染しても発病しないウイルスのワクチンを接種しても抗体ができるのかどうか等々、まだまだ課題は多いようです。よく言われるように、ワクチン特有の添加物(重金属、防腐剤等)などもあり副作用も心配です。第二波、第三波はもちろん、さっそく中国で新しい豚インフルエンザが発症しており、人体への感染拡大も危惧されるなど、これからもウイルスの脅威から逃れられそうにはありません。

ではどうすればいいのでしょうか。感染を恐れて、新型ウイルスが来るたびにビクビクしながら自宅にこもる生活を繰り返すのでしょうか。そして、経済を破壊し、補助金頼りの生活に甘んじるしかないのでしょうか。

最近、特にこのウイルス騒ぎで気になっていることがあります。確かに感染予防は大切ではありますが、あまりにも感染を恐れること、またその対策を、政府や自治体、医療や薬、ワクチンに依存しようという姿勢です。また、情報に関しても、自分で考えたり、感じたりする前に、過剰にテレビの報道番組やネットの情報に頼ってしまっているということです。

そもそも、38億年前に地球上に生命が誕生して以来、我々には進化させてきた免疫力があります。もし、我々の先祖がどの進化の段階であったとしても、一度でも何かの感染症に負けてしまっていたら、今日あなたや私が地球上に存在することはありません。逆に言えば、それだけ優れた免疫力をもった先祖の子孫であることをまず自覚したいものです。実際、今回の新型コロナのケースでも、感染しても81%もの人が、発病すらしないというデータがあります。つまりこれらの人は、自らの免疫力がとても強力だということです。

ところで、その免疫力は、もともと備えている自然免疫に加え、感染後にオーダーメイドしてつくるさらに強力な獲得免疫があります。ちなみにワクチンはこの獲得免疫の力を利用して、人工的に抗体をつくる方法です。さらに興味深いのは、我々は自分の免疫組織だけでなく、多くの細菌類と共同で、その免疫力をより強固なものにしているということです。ちなみに、人体には37兆個もの細胞がありますが、体内にいる細菌類は100兆個といわれています。とくに多いのが腸内、特に大腸の中で、ここをびっしりと腸内細菌が絶妙なバランスで占拠していることで、体に入った有害な細菌などが取り付けない環境をつくっているのです。また、手の皮膚の表面にも、同じようにしっかりと細菌がいることで、悪い菌がつくことを排除してくれています。ですから、偏食をしたり、コンビニ弁当やレトルトや冷凍食品ばかり食べたり、過剰なストレスを受けることで、腸内細菌の最適なバランスが崩れたり、あるいは、手の洗いすぎやアルコール消毒で、表面の菌を全て洗い流してしまうと、逆に悪い菌やウイルスが取り付きやすくなるのです。

情報に関しても、テレビやネットの情報に過剰に頼ることで、自分で考えたり、感じたりする本来の力がどんどん劣化してしまっているように思います。感染症と同じように、我々の祖先が38億年生きのびる間に、いろいろな環境変化によるリスクがあったと思います。しかし、我々の祖先は自らの感覚器官や直観力をフルに活用し、その危険を回避できたからこそ、我々が今生きているのです。奇跡のような話ですが、絶対間違いないことですよね。情報を活用することは大事ですが、情報に翻弄されたり、洗脳されたりしてしまうことは避けなければなりません。その為には普段から、自ら感じ、自ら考え、自ら行動する習慣を大事にしていただきたいと思います。

20200709blog.jpgとくに今回の新型コロナがもたらした社会、経済、そしてわれわれの生活への影響の大きさ、またそれがこれだけの世界規模でほぼ同時に進行したことは、歴史上誰も経験したことがないことです。どんな専門家であれ、どんな理論や理屈、そして学説であれ、模範解答が無い世界が待ち構えています。こんな時代だからこそ、38億年間生き延びた奇跡の心と体の力を信じて、これからの時代を自らの力で切り開いて行ければと思っています。

ちなみに免疫力を高めることにご興味がある方、右記のサイト(http://i-nvc.jp/top/)に感染免疫学、腸内細菌の権威である東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生と私の対談が掲載されています。是非、ご覧になってみてください。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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