先祖返りで日本企業が復活?

2015年08月18日

大阪に引き続いての同じテーマでの平山さんの東京セミナー。0818_hirayama.png

私が、大阪での内容をすぐブログに掲載してしまった為に、随分とご迷惑をおかけしたようですが、そこは平山さん。しっかりバージョンアップしたお話をしていただきました。

 昨今の企業統治の改革で、俄然収益アップが期待されている日本企業ですが、実は戦前の日本の大企業は顧客、社員、そして株主にも充分な還元をしていたそうです。例えば、明治後半から大正初期にかけての簿価に対しての配当率はなんと驚きの15~20%。それもそのはず、当時は経営者イコール株主の時代。当然のように株主変還元もしっかり行われていたのです。そう言えば当時、私の祖母は東洋紡績という企業の女工として働いていましたが、「女工哀史」というイメージとは裏腹で、とても充実した福利厚生、例えば質の良い食事や、教育制度などについて話していました。つまり、当時は顧客、社員、株主、三方良しの、ある意味理想的な企業統治が行われていたようです。

 その後は、戦時下に入り、民営でありながら、株主よりも、国家への貢献を要求される「民有国営」の時代に移行。そして戦後は、国の支配が、そのまま銀行による支配へと移行する中で、収益性よりも安全性を求められるようになり、今日の日本企業の特徴を形成して行くことになったというのです。

 そういう意味では、今回の日本の企業統治改革は、もともと本来の日本企業への先祖還り?を目指したものとも言えるかもしれませんね。全ての企業がその対象とは言えないかもしれませんが、今後の日本企業の変化に大いに期待できそうなお話でした。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
クローバー・アセットマネジメント株式会社
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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