投資バカ一代
2015年11月13日
今回は久々登場の藤野さん。今回は、まるでピアノの弾き語りのように、ご自身の投資に関わる半生についてじっくり聴かせる内容でした。
元々検事志望の藤野さんが、2年間の社会勉強のつもりで選んだのが野村投資顧問(現 野村アセットマネジメント)。性格不適格の烙印を押され、配属された先が、中小企業株運用担当のアシスタント。まるでヤクザのように見えた創業オーナー達。しかし、そのヤクザが何百億の大資産家になり、そして実社会で腹をくくって逞しく生きている、その本物の生き様に魅了され、いつしか藤野さんにとって憧れのヒーローに。
今でこそ850億円の運用資産と、12万を超えるお客様を持つ日本を代表する独立系ファンド率いる、超売れっ子の藤野さんですが、独立当初は運用資産がわずか1億5000万円と69人のお客様からのスタートだったこと。ある師走のセミナー会場では、わずか3人のお客様しか集まらなかったことなどなど、サビもしっかり効かせた内容に、聞いているお客様も思わず引き込まれます。
企業というのは、売上や、利益や、株価では無く、人間たちの生き様であることを知り、自らも創業で苦労した藤野さんだからこそ良い運用ができるのですね。
良い経営者も、良いファンドマネージャーも共通しているのは、「バカ」なくらい自分の仕事が好きなこと。これからもじっくり世界中から貴重な「投資バカ」を選んで、しっかり長期で投資していきたいと、決意を新たにしたセミナーでした。