マイナス金利の元凶

2016年04月02日

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今回は変動期でも余裕の運用の平山さん。世界中の中央銀行がマイナス金利という禁じ手まで繰り出して需要創造に躍起になっているが、その根源は圧倒的な需要不足にあるとのこと。 

特に需要の動向分析で大事なのが35-54歳の人口。この年齢の時、人は身の丈以上に消費を行う。ローンで自動車や住宅を購入するのがその典型だ。恐ろしいことに、世界の主要な市場ではそのピークが既に終わっているところが多いそうだ。

 ちなみに日本の場合は1991年にピークをつけたが、これは土地の価格のピークと一致している。その他、ヨーロッパは国によって違うものの大体1999年、アメリカ は2008年、そして中国は、201011年にそれぞれピークアウトしている。アメリカは移民が多く、ベビーブーマーのジュニア世代に子供が多いこともあり、人口は増えるが、一人っ子政策を行っていた中国は今後急速に減少する。あと期待できるのはインド、ナイジェリアくらい。

世界的に見ても人口増が、1960年の2パーセントから0.5パーセントへと減少してきており、需要増がなかなか見込めなくなってきている。

その増えない需要に対し、お金が、特に運用資産が世界に溢れている。増えすぎたものは淘汰されるのが世の常。現金が淘汰される時代が来るかもしれないとのこと。

 若い人材が不足している中、初任給が2割上がっているそうだ。増え続けている我々年寄りにとって、いかに自分の希少価値を上げていくか。これからが勝負時、老け込んではいられはいられない。

 

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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