1940年代化する金融市場。

2017年04月14日

まずは平山さんお得意の振り子の話から。hirayama_20170414.jpg

時代は振り子のように右に行ったり、左に行ったりを繰り返し全く同じことは起こらないけど、韻を踏むように似たような事が繰り返す。だから歴史を勉強するというのが平山さんのお考え。

この振り子理論でいうと、1999年あたりから振り子が右に方向転換しており、今はその終盤あたりという事。右に触れるときの特徴として、皆がギスギスはじめる。争いごとが増える、場合によっては戦争も。株価は乱高下する。一方、左に揺れるときは、皆が仲良くなり、株価は安定的に上昇。投資家にとってはとても楽な時代だそうです。そういう意味では残念ながら我々は厳しい時代に直面しており、かつての1940年代に似て来ているとのこと。

そう言えばやたら国と国の間もギクシャクしているし、先日もアメリカがシリアにミサイルを撃ち込んだばかりだし、ちょっと心配になりますね。

この時代の特徴としては、長期の低金利政策にもかかわらず、景気が好転しない。国同士の対立が多く、いごこちが悪い。そのため無理が多くなる。国は無理をして金利、株価、為替に介入し、調整しようとする。国と国の間の関係も無理を強いられることが多い。

特に無理が多くなると考えられるのが米中関係で、ここには常に注目する必要がありそうです。特に中露が接近する展開は最悪の事態に。

米中関係がなんとか仲良く出来ればリスクオン。出来なければリスクオフを心がけましょう。

この時代の相場としては、アップダウンの激しい相場になるものの、意外と株式市場事態は悪くないとのこと。ただし、銘柄選定によって大きくパフォーマンスが違って来るのもこの時代の特徴。

つまり、パッシブでは無く、アクティブの時代。特に腕の良いファンドマネージャーの選定が不可欠のようですね。

この長期停滞の時代を乗り切れば、次には金利の上昇と共に株式市場の上昇と言う株式投資にとってバラ色の時代が待っていると言う夢のあるお話もありました。何れにしても自らの成功体験に浸るのでは無く、大きな時代のサイクルを意識していきましよう。

経験からでは無く、歴史から学ぶのが長期投資を成功させる鉄則と言えそうです。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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