キャリア50年の期待のルーキー

2018年06月16日

いよいよユキ・ジャパン・リバウンディング・グロース・ファンドの押谷さんの登場です。押谷さん.png

コドモに組み入れて以来絶好調のアトランティスの瀬田石さんに続き、スイスのネットワークによる紹介ファンドの第二弾です。昨年からスイスの関連会社で試し運用してパフォーマンスはもちろん、「資産運用が大好きか」、「独自の必殺技を持っているか」を見極めた上で、この5月に満を持してのコドモファンドへの組み入れとなりました。

それにしても凄いですね。大学院時代の専攻がシステムダイナミクス。バリバリの理系です。世界の上場企業の過去から現在までのデータを全て分析していると豪語するだけあって、次から次へと分析データが出てきます。押谷さんによればアメリカ企業の80パーセント、日本の企業の60パーセントはPLとBSの分析で株価が予想できるとの事。私は本来データのソーティングによる企業の絞り込みはあまり好きでは無いですが、ここまで徹底して分析されるとお手上げです。実際独自の基準で6つのグループ(ユニバース)に分類し、その中でもっとも上昇の確率高いグループだけ抽出してみると、2002年から日経で7倍、ナスダックで46倍と驚異的な株価上昇を記録しているそうです。

さらにデータ分析だけではなく、正統派長期投資のフィディリティをはじめとした50年近い運用経験からくる、ウンチクのあるエピソードや格言もなかなか説得力がありました。例えば「半値八掛け2割引」という言葉があるように、暴落時は最悪2、3割まで下落する可能性がありますが、長期運用で大成功するには暴落時こそアクションを起こすべきと言うのです。半値になったら倍、そこからさらに半値になったらその倍と、半値になる度に倍を買い増す事が絶対必要とのこと。確かに大事ですね。

また、国の経済成長には「労働力人口」(15歳から65歳)、またその中でも特に20歳から45歳の伸びが不可欠だと言う事ですが、この労働力人口が「握力」の強さを基準にしていたというのをご存知でしたか?人間は分からない言葉でも三回聴くとわかった気になってしまうそうです。言葉を厳密に定義する事も投資を行う上で大事だと言う事です。ところで「労働力人口」が減少してしまう国はどうすればいいでしょうか。実は、他国の労働力人口を獲得し、経済成長を得る目的でユーロ圏が構想(1980年代にすでに人口ピラミッドが釣鐘型になっていた西ドイツが、東ドイツと統一されることでソロバンの玉型になり、さらなる繁栄に向かった成功例がありました)され、同じ発想でTPP(アジア、特にインドネシアの労働力人口と一体化することで日本もソロバン型になる)も生まれたというのも面白いお話でした。

今回だけでも十分「目からうろこ」のオンパレードでしたが、まだまだ全部で10回分のセミナーメニューをお持ちだそうで、今後も期待できそうです。これからの押谷さんのセミナーにも是非ご参加下さい。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
クローバー・アセットマネジメント株式会社
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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