株価急落の背景

2019年02月01日

oshitanisan2.jpgいやー凄かったですね。大阪の皆さんには申し訳無いですが、2月の東京での押谷さんのセミナーは、傑出の出来でした。予定の一時間を遥かに超え、一時間半を超えても勢いは止まらないということで、普通ならヤキモキするわけですが、内容があまりに良いので、こちらも続きを聞きたい気持ちが勝ってしまうほどでした。実は一月末に三城関連のスーパードクターをご紹介し、白内障の手術をした事で、0.1の視力が1.0に。それが功を奏したかどうか、すっかりパワーアップした押谷さんでした。

ただとてもすべてブログでお伝え出来る内容では無いので、是非これからの押谷さんのセミナーで直に聴いていただきたいですね。という事で、まず今回は「株価急落の背景」というテーマに絞ってお伝えします。

昨年は10月のはじめに株価はピークを付けたのち、年末に向けアレヨアレヨという間に大幅下落。特にコドモファンドに組み入れが多かった、2017年に大活躍した中小型ファンドは大きくダメージを受けました。このユキ・インベストメントも大幅にパフォーマンスを悪化させたファンドの一つです。そんな押谷さんですが、「市場が異常だと言っては、前に進まない」と、この年末の相場をしっかり分析してくれました。

今回の下落の理由は以下の3つ。

1,2017年の第4四半期のミニバブルと2018年の楽観的な業績見通しの反動

2,ヴァリエーション・チェンジが早まった

3,ETF,HFTの影響

まずは、「2017年の第4四半期のミニバブルと2018年の楽観的な業績見通しの反動」ですが、2017年に発表されたトランプ減税や財政出動への期待もあり、2017年の第4四半期から株価が高騰、2018年の企業の業績見通しについてもかなり楽観的な味方が支配し、それらが株価に反映されていました。2018年の年末に向け、景気動向への不安が生じることで、その過度の期待が正常化したとの見方です。

つぎの「ヴァリエーション・チェンジが早まった」という点。まず、

株価=EPS(一株利益)×PER

株価=DPS(一株配当)/配当利回り率(%)

ここから

PER=配当性向(%)/配当利回り率(%)

という計算式が導かれます。

2018年に入り、S&Pにおける配当性向が2015年時点には50%近かったものが、35%を切る水準に鈍化。従ってPERが17.7倍から15倍へとヴァリエーション・チェンジをしたというものです。

 最後がETF,HFTの影響です。現在市場取引の20~50%はHFT(ハイフリクエンシ―トレード)と呼ばれる高速取引業者が占めており、証券会社も収入の60%を彼らからの手数料で稼いでいるというのが現状のようです。彼らは個々の企業の分析ではなく市況判断で、ETFをメインとした取引を、コンピューターで行っており、今回のような相場の動きになったようです。

ユキ・リバウンディング・グロースの投資企業の変化として、2017年末時点のPER 17.0 PBR 2.74 配当利回り 1.3%から、昨年末にはPER 11.2 PBR 2.18 配当利回り1.7%と、大幅に内容は改善しており、今後が期待できそうです。それにしても、現在の金融市場は、「超短期」「ETF」「モメンタム」「デジタル」全盛期のようです。あえて「狭き門」を目指すわれわれとしては、「超長期」「個別株」「企業成長」「アナログ」で挑戦したいと思っています。最後に笑うのはどちらでしょうか?

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
クローバー・アセットマネジメント株式会社
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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