長期投資家の心得

2020年10月09日

sanzashi.jpg今月もまずはうれしいニュースから。皆様の圧倒的なご賛同をいただき、9月28日に無事らくちんファンドのコドモファンドへの併合が完了しましたが、その二日後の30日にコドモファンドの基準価額が最高値を更新しました。最高値更新がうれしいのは、私どもを信じてご投資いただいた皆様全員が含み益を得られたという点です。どなたも損をしていないというのは本当にうれしいですね。さらに言えば、日経平均やトピックスが未だ高値更新できていない時点での更新は、手数料の安いパッシブ投資が善で、アクティブが悪者扱いされる時代に、本当に良いアクティブは安易なパッシブよりも優れていることを実証できた、ということでもあります。ただ、前回の最高値が2018年1月ですから、随分と更新に時間がかかってしまったのは大きな反省材料です。今後は扱いファンド数を集中していく中で、運用に対する集中力を研ぎ澄まして、どんどん高値更新が狙えるよう、頑張っていきたいと思います。

最近はコロナの影響で、以前の様な皆さんに集っていただくセミナーや交流会を開くことが出来ず、もっぱらzoomによるネットセミナーや交流会が中心なので「早くナマのセミナーを!」という声も日増しに高まってきました。11月あたりからはリアルとネットを織り交ぜた方式もトライしていきたいと思っています。ただ、ネットのメリットとして今までなかなかセミナーを開けなかったエリアの皆様にも、ご参加いただける機会が広がったという点があります。

先日も投資経験一年目の名古屋の投資仲間から、先輩の皆さんに面白い質問がありました。「私は投資をはじめてまだ一年目で、なかなかまだ実感がわかないのだけれど、皆さんどのくらい資産ができれば満足されるのですか?」といった質問でした。おそらく、先輩の投資仲間の様に運用成績に一喜一憂せず、お金から自由になって、人生を楽しんだり、かっこいいお金の活かし方を考えたりできる境地になるにはどのくらいの資産ができればいいのか、といった意味で質問されたのだと思います。

それに対していろいろ金額が提示されたものの、結局は「人によって違う」というのがまずは結論ではありました。しかし、本当に余裕が生まれるのは、資産の大小ではないのではという話になっていきました。実際、多くの先輩投資家の皆さんが、リーマンショックの大きな下落に直面し、その時に怖かったけれど思い切って追加投資をしたこと、そして、その後相場の回復とともにそれが大きな利益を生むことなったこと。そんな経験をしてから、随分と気持ちが変わったというお話でした。その結果、以前は基準価格が上がれば喜んで、下落すると嫌な気持ちになっていたのが、今では下落すると、追加投資のチャンスが来たということで、喜べるようになったというのです。

確かに長期投資においては、一生のうち数回しか経験できない相場の大きな下落を、活かせるか活かせないかで、その成果は驚くほど変わってきます。投資の基本は安く買って、高く売るということですからね。世界中の投資家が青ざめるような大きな相場の下落は、良い企業がバーゲン価格で買える絶好の追加投資の機会です。皆さんが日頃セールや値下げを待ち望むように、金融危機をチャンスとして喜べるようになったら、本物の長期投資家といえるかもしれません。

私がクローバーに来て学んだことは、本当に良い長期投資は、運用者だけでなく、投資仲間のみなさんと一緒になってはじめて実現できるということでした。その為にもより多くの皆さんが本物の長期投資家になっていただくことが不可欠です。まだまだコロナの懸念から本格的な開催は出来ていませんが、是非投資初心者の皆様もセミナー等にご参加いただき、先輩投資家の皆様の体験談をお聞きいただければと思います。暴落時の力強い応援投資をどうぞよろしくお願い致します。

多根幹雄
執筆者
多根幹雄
株式会社パリミキアセットマネジメント
代表取締役社長 運用統括責任者
スイス、ジュネーブに1999年から9年間駐在し、グループ企業の資金運用を担当してきました。その間、多くのブライベートバンクやファミリーオフィスからの情報により、世界18カ国100を超えるファンドマネージャーを訪問。実際投資を行う中で、良いファンドを見極める選択眼を磨くことが出来ました。また当時築いたスイスでのネットワークが現在の運用に大いに役立っています。また、大手のメガネ専門店チェーンの役員として実際の企業の盛衰も経験し、どんな時に組織が良くなり、また悪くなるかを身をもって体験しました。そこから、どんな企業やファンドにも旬や寿命があるというのが持論です。その為、常に新しいファンドを発掘し、旬のファンドに入れ替えを行うことで、長期で高いパフォーマンスを目指しています。

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