選択の時代

2018年9月 8日(土)

平山さん2.jpg今回は前回7月7日が大雨の影響で中止となり、実に4月13日以来の平山さんの大阪セミナーとあって、待ちわびた平山ファンが殺到、あっという間に満員御礼となる盛況ぶりでした。

テーマは「信用」。わかりやすい言葉で言うと、「お金を返してくれるかどうか」。信用力のある国や人は、皆が「お金を返してくれるだろう」と思っていることになります。

さて、2008年のリーマンショック以降、世界的な金融緩和の流れの中で、金利が大幅に低下。世界中がより高い金利を求めて、信用力の低い新興国に流れました。この流れを「サーチ フォー イールド」と言います。

しかし、その後の金融緩和の効果で、世界的に10年間もの景気改善が続いている異例の事態にも関わらず、トランプ大統領の減税やアメリカファーストの政策により、アメリカの景気が過熱。昨日発表の賃金上昇も年間で2.9パーセントと、景気に関してはアメリカ一強状態になっています。特にサービス産業の賃上げが大きいようです。

そのような中で、世界的にも信用力のあるアメリカの金利が上昇し、長期金利が3パーセント近辺に。当然、信用力の低い国から資金が逃げ出し、その為金利が上昇しています。

例えばトルコ。ただでさえ厳しいところにトランプ大統領からの攻撃を受け、リラ建て債券の5年ものは、2パーセントの金利が5パーセントにアップ。通貨も15パーセントも安くなりました。

さらにデフォルト常習犯のアルゼンチンのリスクも上昇しています。恐ろしいことに、世界中の著名機関投資家がたっぷりとアルゼンチンの債券を買い込んでいるのです。

ただもっとも懸念すべきは中国です。景気が悪化する中、本来は金利を低下させたいのですが、アメリカとの貿易摩擦の最中、金利を下げ、通貨を下げる行為は取りづらく、銀行の預金準備率を下げ、市中にお金が回るように対策をしているのです。しかし、これ以上債務を増やせない状況でもあります。中国の借金は既にGDP250パーセントに達しており、リーマンショック時のアメリカに匹敵するレベルなのです。中国はドイツやイギリスから多額の借金をしており、その中国はアフリカに多額の貸付を行なっています。株価も2016年以来の安値になっています。著名投資家の中には、グローバル債務危機を警鐘している人も現れて来ました。

ではどうするか。投資をやめる?いやいや、「選ぶこと」だというのが平山さんの結論です。どんな時代にも(特に危機の時代こそ)、良い企業を選び、投資する事が長期投資の成功の基本なのですね。我々も時代のニーズの不可欠な成長企業をピックアップ出来る優れたファンドマネジャーを選び出し、どんな時も安心してご投資を続けて頂けるように頑張ってまいります。

多根幹雄